8:36よりバンダジェフスキー博士が先天性異常について語っています。英訳付き
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2020年8月24日月曜日
2020年8月11日火曜日
2020年8月4日火曜日
Dr. Bandazhevsky's 2012 Russian Lecture with his new Ivankov District research
Professor Bandazhevsky also talked about his planned research in Ivankov District in the vicinity of Chernobyl.
https://prepper.blog.fc2.com/blog-entry-280.htmlより
バンダジェフスキー博士1. #福島 とチェルノ #放射線 防御・市民会議のウエブより
2012年5月12日
みなさん、こんにちは。
科学的なデータに基づいて、数年前からやろうとしてきたことをお話したいと思います。
これまで、しばらく私が、チェルノブイリ事故の影響からの、人々の放射線防護、健康の保護という仕事を始めたときに遡って、このお話を始めたいと思います。
私は、1990年、(ベラルーシの)ゴメリ(州)に参りました。
その当時は、この場所について、ほとんど存じませんでした。
ゴメリの医科大学で、私は医者を養成するだけではなく、包括的な人々の健康を守るプログラムを作る試みをしていたのです。
さて、むやみにセンセーショナルに人の興味を煽ったりするのではなく、具体的な科学的な真実を述べたいと思います。
1960年代に、ちょっと時代を遡りましょう。
これは生物科学省から、1964年に発表された旧ソ連諸国の汚染状態の表です。
ロシアやベラルーシ、ウクライナなどが、このセシウムですでに1965年以前に汚染されていたわけですね。
これはベラルーシの1960年代の汚染地図です。
チェルノブイリの事故の後、(旧ソ連が崩壊したためにいろいろな情報が出てきて)はっきりしたのは、チェルノブイリ事故以前から、汚染はあった、ということです。
人々は、チェルノブイリ以前から、かなり汚染された食品を食べていたわけです。
人々の健康状態は50年以上前から、内部被曝してきた、ということです。
この地図は、もちろん政府によって抑圧されてきました。
旧ソ連によって、チェルノブイリ関係の資料は抑圧されてきて、コピーの形で流通していたりしたわけです。
ロシアの主要な新聞などは、公式には存在しないと言われてきたこの書物について、言及するのを恐れて載せなかったぐらいです。
人々の放射能の汚染ですが、まず人口動態について見てみますと、どういう角度から見ても、誰がどのように隠そうとしても、
どう考えても状態は壊滅的なわけです。
クりックで拡大表示。
※管理人:
講演で使用されたスライドには、このような説明はありません。これは管理人の方で説明を加えたものです。
子供の健康状態もそうです。
さて、これは死亡率ですね。
ベラルーシのより汚染の酷い地域の死亡率です。
これはチェルノブイリの後ですね。
ここに書かれているゴメリ地区以下のすべてエリアで汚染が激しいことが分かります。
そして、イヴァンコフ地区というのは、チェルノブイリから30kmほど離れたところにあります。
非常に近いところです。
そして、そこも恐ろしいほどの死亡率を示しています。(下の図)
また、キエフでも、状況は、あまり変わらない、ということを申し上げなければなりません。
私がイヴァンコフ地区に参りましたときには、すでに多くの人が亡くなっていました。
300人の人が、すでに亡くなっていたわけです。
ですから、死亡率は、これらの地区では、とても酷い状態にありました。
まだ、年金需給の年齢に達していないような人たちが、とんどん亡くなっていったわけです。
いたばん大きな原因は、循環器系統、そして心臓疾患です。
これは、(旧ソ連の)ロシア、ウクライナ…どの国でも(死亡率の)パーセンテージは同じです。
人々が受けた汚染の状態が同じ場合は、死亡率のパーセンテージは同じです。
さて、それでは放射性セシウムですね。
調査の過程で見てきたわけですが、これらの研究は途中で止めてしまったようです。
なぜなら、圧力があったのかは分かりません。
裁判になったり、そういったことが恐かったのかも知れませんが…。
これは、ベラルーシの動物(おそらく家畜を使った実験)でのみ、調査が行われており、確認されております。
※管理人:
上の図は、ベラルーシの動物(一つの固体)の内臓の蓄積されたヨウ素、セシウムの量。
ヨウ素で多いのは、①Glande thyroide(甲状腺)、②Muscles squelettiques(筋肉と骨)、③Intestine grele(腸)の順。
セシウムで多い順番は、①Glande thyroide(甲状腺)ダントツに多い、②Muscles squelettiques(筋肉と骨)、③Intestine grele(腸)。
甲状腺への放射性セシウムが突出しているのが気になります。
動物では、放射性セシウムの影響が確認されていますが、甲状腺への放射性セシウムが見られます。
これ、ヨウ素だけではありません。
甲状腺への影響はヨウ素だけでなく、セシウムも大いに影響しています。
問題は、もっと複雑なのです。
心臓にも、肝臓にも影響を与えます。
すべての主要な臓器にセシウムが吸着されていきます。そして、影響を与えるのです。
管理人:
これはベラルーシの動物の例ですが、ヨウ素の半減期が過ぎてしまえば、甲状腺へのとりあえずの深刻なダメージは去ったと思いがちですが、実はそうではなく、その後も、セシウムが食べ物から甲状腺にどんどん溜まっていくことが、動物では確認された、ということです。
ですから、長寿命放射性核種ですね-(セシウム137などの)半減期が長い核種のことですけれども、こういったものが、すべての主要な臓器に吸着されていきます。
その結果ですが、臓器の活力が失われます。すべての臓器に影響があるわけです。
もちろん、臓器や内臓の系の分析を行うわけではありませんが、このすべての臓器に影響があった結果、どのような深刻な結果となるのかは明らかです。
放射性セシウムは、ベータ線とガンマ線を出す、たいへん危険なものです。動物の実験による結果と、生体解剖によって得られた結果とが合致しました。
ここでは、(動物の)筋肉なども影響されていることが分かります。
(動物の)体内で、180~200ベクレルで、いろいろな影響が出ていることがわかっています。
定期的で継続的な影響が生体、人体にも1kg当たり、10ベクレル、20ベクレル、30ベクレルで、すでに体に影響があるんです。
また、性と生殖に関する機能にも影響がありますし、変異が起こったりもします。
神経系統も影響を受けます。
これは、動物の中ではホルモン系も影響を受けます。
たとえ、1kg当たり10ベクレルであっても、このようなダメージが起こるわけです。このような機能障害が起きるのです。
たとえば、1kg当たり20ベクレルあったとすると、奇形や障害が、より明らかに現われてくることでしょう。
私たちは、1999年まで、このゴメリ大学で働いていた間に受け取ったもので、さまざまな検査を行いましたが、ある本があります。
フランスでも、この本が出ましたが、1kg当たり10ベクレルでも影響があるんです。
1kg当たり10ベクレルの場合、子供の心臓疾患についてみてみたときに、かなりリスクが上がることが分かります。
病理的な変異が起こるわけです。
1kg当たり10ベクレルという値が最低レべルだとしても、その人の遺伝系に、すでに異変が起き、心臓系を司る遺伝系に異常が起こるのです。
人々を守るという場合に、このことに留意なければなりません。
たとえば、両親が汚染地域に住んでいたとか、そうした親からの子供は非常に脆弱なわけです。
放射性核種とまったく関係のない地域の子供たちと比べて、(放射線の量が高い地域の子供たちには)異常があるわけです。
次に代謝系の話をしたいと思います。
代謝系-これも大きな影響を受けます。
バンダジェフスキー博士30Bq/kg #内部被曝 で突然死 #福島 とチェルノ12May12
たとえば、食物から入ってきた放射性物質によって、代謝系統にも非常に大きな変異が起きます。
これは、ミトコンドリアですが、みなさん細胞質基質がご覧になれるかと思いますが、この外部組織が破壊されています。
体にエネルギーを供給する役割なのに。
特に、1kg当たり40~50ベクレルあると、これらのホルモンの主要な酵素を破壊してしまうということがわかっています。
ベラルーシの中、たとえば、ゴメリなどの幼稚園では、1995年、1kg当たり30ベクレルといった子供たちを診てきました。
こういった子供たちが、このような大きな健康被害を受けているわけです。
そして、突然死の危険が高まります。
私の学部でも、突然死が起こったと聞いています。
しかし、統計的なデータはないんです。
こうした人たちを守るためにデータが必要なんです。
こうした人たちは、大変長期間にわたって放射性物資に晒され続けています。
この調査によりますと、子供の心臓と成人の心臓に及ぼされている影響がよく分かります。
これは心筋細胞です。人々の心筋細胞の写真です。
ある人が突然、亡くなったんですが、ここにお見せするのは大変特徴的な写真で、私、数日前にウクライナの科学者の調査を見ました。
たとえば、1kg当たり50~60ベクレルの放射性物質を持っている動物がいまだに見られるわけです。
そして、生体内にこれがあると考えてみてください。
いかに危険なことでしょうか。
この長期間にわたって放射性核種を取り込み続けるという危険は、このまま隠し続けていくわけにはいきません。
とていうのは、私たちの血管系統も大きく損なわれ、その結果として罹病率が上がり、死亡率が上がるのです。
セシウムの放射性汚染が行われるからです。
こうして汚染地域に住む人たちは、慢性的に腎機能異常に悩まされています。
そして、こういった人たちは、長生きできないです。
非常に重要なことですが、こうした、たくさんの人々の病気の根底にある問題-これは、ちょっと手短にまとめていきますが、これは先天性異常ですね。2000年から2008年までのものを出しています。
これが先天性の心臓障害。
※管理人:
チェルノブイリ事故から25年経っても、(生まれてくる子供の)先天性の心臓障害の発症が増えています。
自分で確かめると戦慄します。
次のスライド…これが先天性障害の例です。
体の中のすべてに臓器に遺伝的な異常があり、これが放射性セシウムによって引き起こされているわけです。
ここで、ハムスターを見てみましょう。
セシウムに被曝したハムスターです。
こういった異常は、非常に簡単に引き起こされてしまうものなんです。
そこで、(ハムスターの)胎児がこうやって変異を起こしていくわけですが、人も同じなわけです。
母親と新生児について。
この母子疾患によって、免疫系が弱って肺の疾患につながり、新生児は出生後1週間以内に死んでしまいます。
そういうことが多いんです。
みなさんには想像もつかないでしょう。
このことをお話するのは、すごく難しいんです。
みなさんに、お伝えするのが大変難しかったんです。
最近でこそ、みなさんにお話する機会が増えてきましたけれど。
放射性セシウムは、基本的にすべての臓器に影響するということなんです。
さて、人々の健康を守るための放射線防護の基準ですけれども、線量が問題ではなく、人々の体内に何があるかが問題だということです。
私たちは、「調整分析センター、エコロジーと健康」というものをつくりましたが、私たちは、放射能汚染地域における総合的生活モデルというプロジェクトをつくりました。
この目的は、汚染地域に恒久的に暮らしている人たちを守るための効率的に住むためのシステムです。
これをやるためには、たくさんの具体的方策が必要です。
ひとつは、地域の実際の汚染レベルを把握すること-というのは、昔は正確な汚染地図なんてなかったんですから、まず、この汚染地図をしっかりと作成することです。
そして、二つ目は食べ物です。
これは住民の食べる食品の中に、セシウムが入っていない状態にすること。
三つ目、情報です。
人々に情報を与えることは大切です。
何をすればいいのか、どのくらいのレベルが危険なのか…。
普通の人たちは、そういうことを知りませんから、きちんと教育していかなければなりません。国際社会に対して同様です。
さて、これが私たちのウェブサイトです。
Chernobyl-today.org
(この講演の後、現在のようなデザインに変更した模様)
このウェブサイトで、たくさんの有用な情報を得ていただけることと思います。
ユーリー・バンダジェフスキー博士のサイト。
「ここで、チェルノブイリ事故で、人々の体に何が起こったのか、有用な情報を入手できる」とバンダジェフスキー博士と言っていますが、まだコンテンツがあまりありません。(日本語版はない)
そして、病院ですね。
病院では、人々を治療する手段がなかったんです。
これが、その地区の中央病院なんです。
手術室
厨房
これは、冗談では、ありません。
これが厨房で、先ほどのが手術室ですね。
これが現実なんです。
これを見せたとき、彼は言葉を失っていました。
放射能防護のヘッドであっても、この現状を知らなかったのです。
こんな状態に置かれている人々がいるなんて想像もできなかったわけです。
これがプランです。
私たちが、こうあってほしい、という理想の形です。
現代的な医療センターです。でも、こんなものを私たちが作れるとお思いでしょうか。
この資金は、どこから、どうやって手に入れればいいのでしょうか。
それだけの資金を得られるかどうかは、難しいといわざるを得ません。
原子力の専門家の協力を得て、お金を工面する手前までは(話は)進むんです。そこから先は、お金が問題なんです。
そして、リハビリセンターです。
循環器系の(疾患のある)子供が大変に多いので、すべての子供たちを、どうにかして治療してあげなければならないのです。
そして、治療した後は、汚染された食べ物を食べなくてもいいようにしなければならない。
母と子を守らなければなりません。
そうすることによって、代謝系の問題、そして、先天性の問題を解決することが、初めてできるわけです。
甲状腺だとか、脾臓だとか、そういった臓器の健康を治していかなければ、今後の人々の健康はないのです。
(ここで終り)
管理人:
この動画を文字に起こして意味が通じるようにするには、難解な英語の記事を訳す場合の数倍の努力を必要とします。
これでは、忙しい一般の人には伝わりません。せっかくなのに、もったいないことです。
まず、バンダジェフスキー博士の調査・研究によると、(この講演の内容から)以下のことが分かります。
1)旧ソ連時代は、チェルノブイリ原発事故が起こる前から汚染されていて、人々は何も知らされないまま内部被曝させられていた。
2)旧ソ連時代、1960年あたりから人口増加率が徐々に低下していったが、チェルノブイリ事故後、さらに急激に人口増加率が下がって、特にベラルーシではマイナスに転じ、それが今でも続いている。つまり、人口が減り続けている。
3)チェルノブイリから30km離れたイヴァンコフ(Ivankov)地区の中の特に汚染が酷い地域は、死亡率が25%以上で、それが今でも続いている。これは壊滅状態。いずれ人口ゼロになるだろう。
4)人間のデータがないので、あくまで動物実験の結果だが、甲状腺にダメージを与えるのは、大量の放射性ヨウ素に被曝する原発事故の初期の段階だけでなく、その後、何年も、何十年も食べ物から放射性セシウムを取り込むことによって、長い間、甲状腺にダメージを与えている。
5)体内に取り込んだ放射性物質が1kg当たり30ベクレルのレベルになると、子供たちにも突然死の危険が高まる。
6)単に線量が問題ではなく、人間の体内に、どんな核種があるかが問題。
7)1kg当たり10ベクレルという値が最低レべルだとしても、その人の遺伝系に、すでに異変が起き、心臓系を司る遺伝系に異常が起こる。
https://prepper.blog.fc2.com/blog-entry-280.htmlより
バンダジェフスキー博士1. #福島 とチェルノ #放射線 防御・市民会議のウエブより
2012年5月12日
みなさん、こんにちは。
科学的なデータに基づいて、数年前からやろうとしてきたことをお話したいと思います。
これまで、しばらく私が、チェルノブイリ事故の影響からの、人々の放射線防護、健康の保護という仕事を始めたときに遡って、このお話を始めたいと思います。
私は、1990年、(ベラルーシの)ゴメリ(州)に参りました。
その当時は、この場所について、ほとんど存じませんでした。
ゴメリの医科大学で、私は医者を養成するだけではなく、包括的な人々の健康を守るプログラムを作る試みをしていたのです。
さて、むやみにセンセーショナルに人の興味を煽ったりするのではなく、具体的な科学的な真実を述べたいと思います。
1960年代に、ちょっと時代を遡りましょう。
これは生物科学省から、1964年に発表された旧ソ連諸国の汚染状態の表です。
ロシアやベラルーシ、ウクライナなどが、このセシウムですでに1965年以前に汚染されていたわけですね。
これはベラルーシの1960年代の汚染地図です。
チェルノブイリの事故の後、(旧ソ連が崩壊したためにいろいろな情報が出てきて)はっきりしたのは、チェルノブイリ事故以前から、汚染はあった、ということです。
人々は、チェルノブイリ以前から、かなり汚染された食品を食べていたわけです。
人々の健康状態は50年以上前から、内部被曝してきた、ということです。
この地図は、もちろん政府によって抑圧されてきました。
旧ソ連によって、チェルノブイリ関係の資料は抑圧されてきて、コピーの形で流通していたりしたわけです。
ロシアの主要な新聞などは、公式には存在しないと言われてきたこの書物について、言及するのを恐れて載せなかったぐらいです。
人々の放射能の汚染ですが、まず人口動態について見てみますと、どういう角度から見ても、誰がどのように隠そうとしても、
どう考えても状態は壊滅的なわけです。
クりックで拡大表示。
※管理人:
講演で使用されたスライドには、このような説明はありません。これは管理人の方で説明を加えたものです。
子供の健康状態もそうです。
さて、これは死亡率ですね。
ベラルーシのより汚染の酷い地域の死亡率です。
これはチェルノブイリの後ですね。
ここに書かれているゴメリ地区以下のすべてエリアで汚染が激しいことが分かります。
そして、イヴァンコフ地区というのは、チェルノブイリから30kmほど離れたところにあります。
非常に近いところです。
そして、そこも恐ろしいほどの死亡率を示しています。(下の図)
また、キエフでも、状況は、あまり変わらない、ということを申し上げなければなりません。
私がイヴァンコフ地区に参りましたときには、すでに多くの人が亡くなっていました。
300人の人が、すでに亡くなっていたわけです。
ですから、死亡率は、これらの地区では、とても酷い状態にありました。
まだ、年金需給の年齢に達していないような人たちが、とんどん亡くなっていったわけです。
いたばん大きな原因は、循環器系統、そして心臓疾患です。
これは、(旧ソ連の)ロシア、ウクライナ…どの国でも(死亡率の)パーセンテージは同じです。
人々が受けた汚染の状態が同じ場合は、死亡率のパーセンテージは同じです。
さて、それでは放射性セシウムですね。
調査の過程で見てきたわけですが、これらの研究は途中で止めてしまったようです。
なぜなら、圧力があったのかは分かりません。
裁判になったり、そういったことが恐かったのかも知れませんが…。
これは、ベラルーシの動物(おそらく家畜を使った実験)でのみ、調査が行われており、確認されております。
※管理人:
上の図は、ベラルーシの動物(一つの固体)の内臓の蓄積されたヨウ素、セシウムの量。
ヨウ素で多いのは、①Glande thyroide(甲状腺)、②Muscles squelettiques(筋肉と骨)、③Intestine grele(腸)の順。
セシウムで多い順番は、①Glande thyroide(甲状腺)ダントツに多い、②Muscles squelettiques(筋肉と骨)、③Intestine grele(腸)。
甲状腺への放射性セシウムが突出しているのが気になります。
動物では、放射性セシウムの影響が確認されていますが、甲状腺への放射性セシウムが見られます。
これ、ヨウ素だけではありません。
甲状腺への影響はヨウ素だけでなく、セシウムも大いに影響しています。
問題は、もっと複雑なのです。
心臓にも、肝臓にも影響を与えます。
すべての主要な臓器にセシウムが吸着されていきます。そして、影響を与えるのです。
管理人:
これはベラルーシの動物の例ですが、ヨウ素の半減期が過ぎてしまえば、甲状腺へのとりあえずの深刻なダメージは去ったと思いがちですが、実はそうではなく、その後も、セシウムが食べ物から甲状腺にどんどん溜まっていくことが、動物では確認された、ということです。
ですから、長寿命放射性核種ですね-(セシウム137などの)半減期が長い核種のことですけれども、こういったものが、すべての主要な臓器に吸着されていきます。
その結果ですが、臓器の活力が失われます。すべての臓器に影響があるわけです。
もちろん、臓器や内臓の系の分析を行うわけではありませんが、このすべての臓器に影響があった結果、どのような深刻な結果となるのかは明らかです。
放射性セシウムは、ベータ線とガンマ線を出す、たいへん危険なものです。動物の実験による結果と、生体解剖によって得られた結果とが合致しました。
ここでは、(動物の)筋肉なども影響されていることが分かります。
(動物の)体内で、180~200ベクレルで、いろいろな影響が出ていることがわかっています。
定期的で継続的な影響が生体、人体にも1kg当たり、10ベクレル、20ベクレル、30ベクレルで、すでに体に影響があるんです。
また、性と生殖に関する機能にも影響がありますし、変異が起こったりもします。
神経系統も影響を受けます。
これは、動物の中ではホルモン系も影響を受けます。
たとえ、1kg当たり10ベクレルであっても、このようなダメージが起こるわけです。このような機能障害が起きるのです。
たとえば、1kg当たり20ベクレルあったとすると、奇形や障害が、より明らかに現われてくることでしょう。
私たちは、1999年まで、このゴメリ大学で働いていた間に受け取ったもので、さまざまな検査を行いましたが、ある本があります。
フランスでも、この本が出ましたが、1kg当たり10ベクレルでも影響があるんです。
1kg当たり10ベクレルの場合、子供の心臓疾患についてみてみたときに、かなりリスクが上がることが分かります。
病理的な変異が起こるわけです。
1kg当たり10ベクレルという値が最低レべルだとしても、その人の遺伝系に、すでに異変が起き、心臓系を司る遺伝系に異常が起こるのです。
人々を守るという場合に、このことに留意なければなりません。
たとえば、両親が汚染地域に住んでいたとか、そうした親からの子供は非常に脆弱なわけです。
放射性核種とまったく関係のない地域の子供たちと比べて、(放射線の量が高い地域の子供たちには)異常があるわけです。
次に代謝系の話をしたいと思います。
代謝系-これも大きな影響を受けます。
バンダジェフスキー博士30Bq/kg #内部被曝 で突然死 #福島 とチェルノ12May12
たとえば、食物から入ってきた放射性物質によって、代謝系統にも非常に大きな変異が起きます。
これは、ミトコンドリアですが、みなさん細胞質基質がご覧になれるかと思いますが、この外部組織が破壊されています。
体にエネルギーを供給する役割なのに。
特に、1kg当たり40~50ベクレルあると、これらのホルモンの主要な酵素を破壊してしまうということがわかっています。
ベラルーシの中、たとえば、ゴメリなどの幼稚園では、1995年、1kg当たり30ベクレルといった子供たちを診てきました。
こういった子供たちが、このような大きな健康被害を受けているわけです。
そして、突然死の危険が高まります。
私の学部でも、突然死が起こったと聞いています。
しかし、統計的なデータはないんです。
こうした人たちを守るためにデータが必要なんです。
こうした人たちは、大変長期間にわたって放射性物資に晒され続けています。
この調査によりますと、子供の心臓と成人の心臓に及ぼされている影響がよく分かります。
これは心筋細胞です。人々の心筋細胞の写真です。
ある人が突然、亡くなったんですが、ここにお見せするのは大変特徴的な写真で、私、数日前にウクライナの科学者の調査を見ました。
たとえば、1kg当たり50~60ベクレルの放射性物質を持っている動物がいまだに見られるわけです。
そして、生体内にこれがあると考えてみてください。
いかに危険なことでしょうか。
この長期間にわたって放射性核種を取り込み続けるという危険は、このまま隠し続けていくわけにはいきません。
とていうのは、私たちの血管系統も大きく損なわれ、その結果として罹病率が上がり、死亡率が上がるのです。
セシウムの放射性汚染が行われるからです。
こうして汚染地域に住む人たちは、慢性的に腎機能異常に悩まされています。
そして、こういった人たちは、長生きできないです。
非常に重要なことですが、こうした、たくさんの人々の病気の根底にある問題-これは、ちょっと手短にまとめていきますが、これは先天性異常ですね。2000年から2008年までのものを出しています。
これが先天性の心臓障害。
※管理人:
チェルノブイリ事故から25年経っても、(生まれてくる子供の)先天性の心臓障害の発症が増えています。
自分で確かめると戦慄します。
次のスライド…これが先天性障害の例です。
体の中のすべてに臓器に遺伝的な異常があり、これが放射性セシウムによって引き起こされているわけです。
ここで、ハムスターを見てみましょう。
セシウムに被曝したハムスターです。
こういった異常は、非常に簡単に引き起こされてしまうものなんです。
そこで、(ハムスターの)胎児がこうやって変異を起こしていくわけですが、人も同じなわけです。
母親と新生児について。
この母子疾患によって、免疫系が弱って肺の疾患につながり、新生児は出生後1週間以内に死んでしまいます。
そういうことが多いんです。
みなさんには想像もつかないでしょう。
このことをお話するのは、すごく難しいんです。
みなさんに、お伝えするのが大変難しかったんです。
最近でこそ、みなさんにお話する機会が増えてきましたけれど。
放射性セシウムは、基本的にすべての臓器に影響するということなんです。
さて、人々の健康を守るための放射線防護の基準ですけれども、線量が問題ではなく、人々の体内に何があるかが問題だということです。
私たちは、「調整分析センター、エコロジーと健康」というものをつくりましたが、私たちは、放射能汚染地域における総合的生活モデルというプロジェクトをつくりました。
この目的は、汚染地域に恒久的に暮らしている人たちを守るための効率的に住むためのシステムです。
これをやるためには、たくさんの具体的方策が必要です。
ひとつは、地域の実際の汚染レベルを把握すること-というのは、昔は正確な汚染地図なんてなかったんですから、まず、この汚染地図をしっかりと作成することです。
そして、二つ目は食べ物です。
これは住民の食べる食品の中に、セシウムが入っていない状態にすること。
三つ目、情報です。
人々に情報を与えることは大切です。
何をすればいいのか、どのくらいのレベルが危険なのか…。
普通の人たちは、そういうことを知りませんから、きちんと教育していかなければなりません。国際社会に対して同様です。
さて、これが私たちのウェブサイトです。
Chernobyl-today.org
(この講演の後、現在のようなデザインに変更した模様)
このウェブサイトで、たくさんの有用な情報を得ていただけることと思います。
ユーリー・バンダジェフスキー博士のサイト。
「ここで、チェルノブイリ事故で、人々の体に何が起こったのか、有用な情報を入手できる」とバンダジェフスキー博士と言っていますが、まだコンテンツがあまりありません。(日本語版はない)
そして、病院ですね。
病院では、人々を治療する手段がなかったんです。
これが、その地区の中央病院なんです。
手術室
厨房
これは、冗談では、ありません。
これが厨房で、先ほどのが手術室ですね。
これが現実なんです。
これを見せたとき、彼は言葉を失っていました。
放射能防護のヘッドであっても、この現状を知らなかったのです。
こんな状態に置かれている人々がいるなんて想像もできなかったわけです。
これがプランです。
私たちが、こうあってほしい、という理想の形です。
現代的な医療センターです。でも、こんなものを私たちが作れるとお思いでしょうか。
この資金は、どこから、どうやって手に入れればいいのでしょうか。
それだけの資金を得られるかどうかは、難しいといわざるを得ません。
原子力の専門家の協力を得て、お金を工面する手前までは(話は)進むんです。そこから先は、お金が問題なんです。
そして、リハビリセンターです。
循環器系の(疾患のある)子供が大変に多いので、すべての子供たちを、どうにかして治療してあげなければならないのです。
そして、治療した後は、汚染された食べ物を食べなくてもいいようにしなければならない。
母と子を守らなければなりません。
そうすることによって、代謝系の問題、そして、先天性の問題を解決することが、初めてできるわけです。
甲状腺だとか、脾臓だとか、そういった臓器の健康を治していかなければ、今後の人々の健康はないのです。
(ここで終り)
管理人:
この動画を文字に起こして意味が通じるようにするには、難解な英語の記事を訳す場合の数倍の努力を必要とします。
これでは、忙しい一般の人には伝わりません。せっかくなのに、もったいないことです。
まず、バンダジェフスキー博士の調査・研究によると、(この講演の内容から)以下のことが分かります。
1)旧ソ連時代は、チェルノブイリ原発事故が起こる前から汚染されていて、人々は何も知らされないまま内部被曝させられていた。
2)旧ソ連時代、1960年あたりから人口増加率が徐々に低下していったが、チェルノブイリ事故後、さらに急激に人口増加率が下がって、特にベラルーシではマイナスに転じ、それが今でも続いている。つまり、人口が減り続けている。
3)チェルノブイリから30km離れたイヴァンコフ(Ivankov)地区の中の特に汚染が酷い地域は、死亡率が25%以上で、それが今でも続いている。これは壊滅状態。いずれ人口ゼロになるだろう。
4)人間のデータがないので、あくまで動物実験の結果だが、甲状腺にダメージを与えるのは、大量の放射性ヨウ素に被曝する原発事故の初期の段階だけでなく、その後、何年も、何十年も食べ物から放射性セシウムを取り込むことによって、長い間、甲状腺にダメージを与えている。
5)体内に取り込んだ放射性物質が1kg当たり30ベクレルのレベルになると、子供たちにも突然死の危険が高まる。
6)単に線量が問題ではなく、人間の体内に、どんな核種があるかが問題。
7)1kg当たり10ベクレルという値が最低レべルだとしても、その人の遺伝系に、すでに異変が起き、心臓系を司る遺伝系に異常が起こる。
2020年6月17日水曜日
2020年6月7日日曜日
2017 Dr. Bandazhevsky on Ecology and Health Project (English & Russian)
Dr. Bandazhevsky and his team working on improving children's health status in Ivankov District, Ukraine
2020年5月22日金曜日
2020年5月19日火曜日
Chernobyl Children' Forgotten in Budget Cuttingチェルノブイリゾーン:予算削減で汚染食品を食べねばならなかったり、お昼を食べれない子供たちがいる!!!
Summary
This mother knows the risk every time she
prepares meals for 4 children, the foods are contaminated with radiation due to
Chernobyl accident, which spewed radioactive materials 30 years
ago.
Last year, the cash strapped Ukranian
government cancelled the local school lunch programs for 350,000 children. So families are having resort to milk and food
from land still contaminated. This 8
year old boy suffers from enlarged thyroid which is linked with radiation. “The nurse says that we have to go to Kiev
for treatment, but my father says we will go later.”
The government stopped supplying some
substance to reduce cesium 137 from milk.
Without government help, farmers are unwilling to buy them on their own. The families who live in 3 zones are
evacuated, but zone 4 are not eligible. We
know there is a danger, but what else can we do? There is no other way to survive here.
Without any state supplied lunch, these
tables are empty, and many children eat meals out of questionable quality, and
this 9 year old girl whose mother has cancer simply miss meal and would go
hungry. Children go fainted and they get
collapsed when there is no food.
Dr. Yuri Bandazhevsky is a pediatrician who
has studied the effect of small dose of radiation on human body. “I have to say that nobody cares about
this. And those hungry children are the
proof how the authority treats the population which is suffering in this
region.”
The studies differ on longtime
radiation effects, some minimizing the effects and some indicating significant effects. Gregory Hartl from WHO: “We have seen
increased level thyroid cancer, and increasingly strong correlation between cardiovascular
issues and exposure.”
Ukraine’s institute of radiology showed high
level of radiation of nuts, fruits, and mushroom, 2 to 5 times of permissible
level in Zone 4. People here are
affected by the residues of Chernobyl contamination in addition to the deteriorated
economy.
2020年5月17日日曜日
2011年日本でも放送したバンダジェフスキーの出てくる番組
チェルノブイリ25年目の真実
日本でも2011年放送
以下、http://kibitan.net/Chernobyl9より
|
バンダジェフスキー(元ゴメリ大学長)会見〜内部被ばくに警鐘
院内会見 2012/3/19
チェルノブイリ原発事故後、ベラルーシ住民の健康被害を研究してきたユーリー・バンダジェフスキー元ゴメリ医科大学長.
バンダジェフスキー博士は、チェルノブイリ原発事故の影響を調べるために、被曝した人体や動物の病理解剖を行い、体内臓器のセシウム137などの放射性同位元素を測定する研究を行ったことで知られ、セシウム137が、心臓をはじめとする重要臓器に影響し、子どもの突然死などを引き起こしていると指摘してきた。
博士によると、心筋細胞は分裂しないためセシウムが心臓に蓄積しやすく、心電図の検査で、異常とセシウム蓄積量の因果関係が確認できるとしている。
博士によると、心筋細胞は分裂しないためセシウムが心臓に蓄積しやすく、心電図の検査で、異常とセシウム蓄積量の因果関係が確認できるとしている。
「幼児は体重1キログラム当たり20~30ベクレルでも心臓のリズムを壊してしまう。50ベクレル以上だと突然死の可能性が高くなる。」とデータを示しながら解説した。また妊娠中、胎盤に1キログラム当たり200ベクレル以上のセシウムがあると、コチゾールと呼ばれる重要なホルモンの濃度が下がり、新生児は肺が発達せず突然死につながりうる」としている。
また、セシウムは、個々人が遺伝上抱えていながら、表面には発現していなかった因子に働き、出生前、あるいは大人になってから、障害を誘引する働きをすると解説。わずかな、セシウムであっても、人体に取り込むべきではないとの考えを示した。博士によると、原発事故後のベラルーシでは出生率が減る一方で、死亡率があがっており、原発から30キロの地区では若い世代を中心に、人口1000人当たり約30人が死亡した年があり、出生率を大きく上回ったという。
博士は、日本国内で現在進められている震災がれきの広域処理に関して、「わずかな汚染であっても、セシウムを含んでいる汚染物質を、クリーンな地域に拡散することは理解できない」と日本政府の方針について強く否定。日本政府が十分の情報の公開を行っていないことについても、疑問を呈した。
博士は、1999年、賄賂収賄の容疑で逮捕され、無罪を主張したものの、2001年懲役8年の実刑判決を受けた。しかし、政治的意図による冤罪だとして、海外の多くの人権保護団体がベラルーシ政府に抗議。国際的な人権保護団体であるアムネスティ・インターナショナルなども声明を出して支援をし、刑期は5年間に短縮された。
また、セシウムは、個々人が遺伝上抱えていながら、表面には発現していなかった因子に働き、出生前、あるいは大人になってから、障害を誘引する働きをすると解説。わずかな、セシウムであっても、人体に取り込むべきではないとの考えを示した。博士によると、原発事故後のベラルーシでは出生率が減る一方で、死亡率があがっており、原発から30キロの地区では若い世代を中心に、人口1000人当たり約30人が死亡した年があり、出生率を大きく上回ったという。
博士は、日本国内で現在進められている震災がれきの広域処理に関して、「わずかな汚染であっても、セシウムを含んでいる汚染物質を、クリーンな地域に拡散することは理解できない」と日本政府の方針について強く否定。日本政府が十分の情報の公開を行っていないことについても、疑問を呈した。
博士は、1999年、賄賂収賄の容疑で逮捕され、無罪を主張したものの、2001年懲役8年の実刑判決を受けた。しかし、政治的意図による冤罪だとして、海外の多くの人権保護団体がベラルーシ政府に抗議。国際的な人権保護団体であるアムネスティ・インターナショナルなども声明を出して支援をし、刑期は5年間に短縮された。
2020年5月16日土曜日
Russian TV "Chernobyl. Everything is just beginning ?!" "Чернобыль. Все только начинается?!" チェルノブイリ、すべては始まったばかり!?
チェルノブイリ森林火災の真っ最中であった今年のチェルノブイリの日(4月26日)、バンダジェフスキー博士から送っていただきました。
チェルノブイリ事故30年
バンダジェフスキー博士出演のTV番組(ロシア語)
若き日のバンダジェフスキー博士その他の医学関係が出てくるのは一番目の動画で17分くらいまで。
それと4番目の動画で8分から17分くらいまで バンダジェフスキー博士が登場!
チェルノブイリ事故30年
バンダジェフスキー博士出演のTV番組(ロシア語)
若き日のバンダジェフスキー博士その他の医学関係が出てくるのは一番目の動画で17分くらいまで。
それと4番目の動画で8分から17分くらいまで バンダジェフスキー博士が登場!
2020年4月11日土曜日
Mr. Oishi passed away...please listen and read his talk!!! Hibakusha FCCJ Press Conference ヒバクシャ外国人記者クラブ会見
No More Hibakusha No More Nuke Power Press Conference
Mr. Oishi's talk is from 20 minutes or so.
This press conference was praised by the former vice chairman of FCCJ
この会見は外国特派員協会元副会長、理事の渡辺晴子氏にもおほめ頂きました。http://www.rosetta.jp/fccj/111212.html
しかし、5,60人もの記者がいたのに、全くカバーされず。
原発導入と被曝と健康被害の問題はいまだにタブーなのか?
The above press conference was praised by a former vice chairperson of FCCJ, but not covered by any media though there were as many as 5~60 journalists there...
Are health issue due to radiation exposure and introduction of nuclear power by CIA still a taboo?
I wanted to hold a press conference for ETHOS criminal assucation case in May 2014, but it was not accepted this time due to the concurring Ohi Nuclear power plant judgement, which was considered to be more of a priority...
今回エートス刑事告訴を受けてからずっと打診していたのですが、大飯原発差し止め裁判の方が優先されるとして、見送られることになりました。とても残念です。経緯について以下のページの前半部分に少し書きました。http://koukaishitsumon.blogspot.jp/2014/03/to-jpn-bar-association.html
しかし、5,60人もの記者がいたのに、全くカバーされず。
原発導入と被曝と健康被害の問題はいまだにタブーなのか?
The above press conference was praised by a former vice chairperson of FCCJ, but not covered by any media though there were as many as 5~60 journalists there...
Are health issue due to radiation exposure and introduction of nuclear power by CIA still a taboo?
I wanted to hold a press conference for ETHOS criminal assucation case in May 2014, but it was not accepted this time due to the concurring Ohi Nuclear power plant judgement, which was considered to be more of a priority...
今回エートス刑事告訴を受けてからずっと打診していたのですが、大飯原発差し止め裁判の方が優先されるとして、見送られることになりました。とても残念です。経緯について以下のページの前半部分に少し書きました。http://koukaishitsumon.blogspot.jp/2014/03/to-jpn-bar-association.html
2011年11月15日、外国人記者クラブ
ノーモアヒバクシャ!ノーモアゲンパツ記者会見
広島から福島まで、ヒバクシャを一堂に介した歴史的な会見です。
Nov 15, 2001 Foreign Correspondents' Club in Japan
No More Hibakusya! No More Nuke Power!
A Truly Historical Press Conference made by Hibakushas (radiation exposed people) from Hiroshima to Fukushima
スピーカー
肥田舜太郎、医師、広島被爆者
大石又七、核実験被曝者、元第五福竜丸船員
梅田隆亮、元原発労働者
佐藤幸子、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人
竹野内真理、フリーランスジャーナリスト、翻訳家
(スピーチと質疑応答は、日本語と英語通訳付き)
Speakers
Shuntaro Hida, Physician & Hiroshima A bomb Hibakusha
Matashichi Oishi, Hibakusha, Former Lucky Dragon Crew
Sachiko Sato, Representative, Fukushima Network for Saving Children
from Radiation
Mari Takenouchi, feelance journalist, translator
Ryusuke Umeda, Former Power Plant Worker
竹野内真理、ジャーナリスト、翻訳者 Email: mariscontact@gmail.com
Mari Takenouchi, Journalist, Translator Email: mariscontact@gmail.com
99年に電源喪失事故のシナリオを米国人科学者から聞いてから、以来反原発の活動をしてきました。特に地震と原発の問題では、2002年にIAEAにも直訴に行きましたが、その時知り合いの上司であったIAEA職員が、「この問題はあまりに問題が大きすぎて、誰も手がつけられない。仮に日本で500万人が死んでもあきらめるしかない。原発を止める唯一つの道は国民全員が声を上げることだ」と言われました。その後もいろいろ活動しましたが、事故が実際に起きてしまい、無念で悲しくてなりません。
I became anti-nuclear when I heard a simulation of a station black out accident scenario from a US scientist in 1999. To highlight the issue of nuclear power and earthquakes, I went to IAEA in 2002 to directly plea for halting nuclear power in Japan. I remember a superior of my acquaintance in IAEA telling me, “Ms. Takenouchi, this issue is too big for anyone to tackle. 5 million Japanese people’s deaths may not be able to be avoided. The only way to avert such a situation is that every Japanese raise his/her voice to stop nuclear power.” Since then, I have been trying to disseminate information about this issue, but in the end the accident still took place. I feel so regretful and sad.今日は私は以下の三つのことを言いたいです。
I would like to tell you three things today.
1. 福島やその他の汚染地帯から人々を、特に子供たちを直ちに避難させてほしいです。二日前に福島をたずねましたが、そこで行われていた体制側の学者によるシンポジウムで、福島はもうほとんど安全であるという発言を聞いて驚きました。同時に彼らは子供たちの線量を測り、健康調査をしているのです。なぜ避難をさせてから健康調査を出来ないのでしょうか?福島の子供たちをモルモットにしようとしているのでしょうか?米国と日本の政府が、悲しいことに、広島や長崎の被爆者にたいしてやってきたことを思えば、その可能性は大いにあります。福島の子供たちをどうか研究材料にしないでください。私も1歳児の母親として切に訴えます。
People, especially children in Fukushima and other contaminated areas should be evacuated immediately. I visited Fukushima 2 days ago and I was speechless when I attended a symposium held by government-sided scholars. They keep saying that Fukushima is almost safe. Meanwhile, they are getting the data of children’s radiation dose and are conducting health check-ups. Why can’t they let these children evacuate first and conduct medical check-ups afterwards? Are they trying to use Fukushima children as their guinea pigs? Regretfully, this is probable considering what the US and Japanese scholars did to Hiroshima and Nagasaki hibakusyas. Please do not use Fukushima children for studies. As a mother of a one year old, I would like to make a strong appeal about this to the world.
2. 日本の基準値500ベクレルは高すぎます。この部屋のどこかにゴメリ医科大学の創設者で元学長であったユーリ・バンダジェフスキーの論文をご覧になった方はいらっしゃいますでしょうか?彼の研究によれば、セシウムが体内に20Bq/kgの濃度で取り込まれますと、心臓に異変が起きやすくなるというのです。そしてICRPのpublication 111(2009)にあるグラフによると、1日たった10ベクレル、大人はだいたい1日2kgの食物を摂取しますから、基準値のたった100分の1のレベルであっても、70kgの大人であっても心臓に異変が2年以内に起こる可能性を示唆しているのです。さらに30kgの子供の場合は、100日以内です。ベルラド放射能安全研究所副所長のウラジーミル・バベンコ 氏の、子供の食べ物はゼロベクレルにしなければならないという発言が決しておおげさなものでないことがわかるデータであると思います。同時に汚染がれきが全国に流通するのは防がなければなりません。特にそれが燃やされた時、沸点が641度と低いセシウムは大気中の微粒子となり、容易に人に吸い込まれ、深刻な内部被ばくを引き起こします。
2. The limit of 500 Bq/kg is way too high. Has anybody in this room read the study conducted by Yuri Bandazhevsky, the founder and the former director of the Gomel Medical Institute? According to his study, when the cesium is incorporated into the body at 20Bq/kg level, functional abnormality in the heart is likely to take place. Also, according to a graph in ICRP publication 111 (2009), intake of 10 Bq/day cesium, only one 100th of the Japanese reference level would likely lead to heart abnormality within 2 years! (Considering that an average adults eats nearly 2kg of foods daily, if they eat upper limit of 500Bq/kg food, daily intake is 500Bq/kg ×2kg=1000Bq/day. 10Bq/day =1/100 of 1000Bq/day) From this graph, we can tell that the statement saying children’s cesium food intake should be zero Bq by Dr. Uladimir Babenka, Deputy-Director of BELRAD Institute is not an exaggeration at all. At the same time, contaminated debris should not be distributed all over Japan. Especially if it is burned, cesium, with a very low boiling point of 641 degrees Celsius, will become fine particles in the air which can be easily inhaled by people, causing serious internal exposure.
3.原発は稼働している場合ではないと思います。福島事故の後でも原発を日本で稼働させ、またさらに海外に輸出しようとしている日本政府の行動はまったく狂気の沙汰です。現在でも日本国中で地震は発生しており、近い将来第二の福島原発事故が起こる可能性はおおいにあります。さらに福島の4号炉は、稼働中でないにも関わらず、爆発しました。したがいまして、使用済み燃料プール周りの構造物は耐震設計を強化する必要があります。どうかこれら三つのことを行い、子供たちの命、将来の命そしてみなさんの命を守ってください。ありがとうございました。
3Nuclear power plants are not supposed to be operating. It is totally insane for the Japanese government to continue the operation of nuclear power plants in Japan even after the Fukushima accident. It is even still trying to export nuclear plants to overseas. There have been earthquakes quite frequently now all over Japan and there could be the 2nd Fukushima accident anywhere in Japan in the near future. On top of that, Fukushima No 4 exploded even though it was not operating. Hence, structures of and around spent fuel pools should be enhanced against coming earthquakes all over Japan. By doing these three things, please save children’s lives, lives of the future generations and lives of your own. Thank you very much.
肥田舜太郎(広島原爆被爆医師)
Dr. Shuntaro Hida, Hiroshima A-bomb survivor, Physician
1945年8月、私は広島陸軍病院に勤務していました。6日朝は6キロ離れた村に深夜往診をして幸い原爆の直爆死を免れました。
In August 1945, I was working as a doctor at Hiroshima Military Hospital. On the morning of the 6th, I happened to be 6km away from the hospital as there had been an emergency house-call on a child patient late at night and luckily, I was not killed by the direct hit of the A-bomb.
それから65年間、私は多くの被爆者を診療してきました。直爆を受けた人々の死は壮絶でした。火傷や外傷とともに、発熱、紫斑、目、鼻、口、陰部を含む体中からの出血の急性原爆病で死んでいったのです。
Ever since, I have been looking after thousands of hibakusyas for 65 years. I saw some of the horrendous deaths of those directly hit by the A-bomb. Besides terrible burns and wounds, they developed highfever, purple spots, and finally died from massive bleeding from their bodies including mouth, nose, eyes, and genitals etc.
しかし、医師である私にさらに強烈なショックをもたらしたのは、あとから入市した人々が似たような症状を呈して死んでいった姿でした。
But what was even more shocking to me was that people who came to Hiroshima afterwards also developed similar symptoms and died.
以来私は、生涯、不明の病気で苦しんだ、放射性物質を体内に取り込んだ内部被曝者を数多く診察しており、彼らこそを核の時代の最大の被害者だと感じてきました。
I have continued to see patients who have suffered unknown diseases throughout their lives due to the internal radiation exposure caused by the intake or inhalation of radioactive materials into their body. I believe they are the most prominent victims of this nuclear age.
ところがマッカーサー将軍が、原爆被害を米軍の軍事機密に指定し、被爆者には「喋るな、書き残すな」と命じ、医師、学者には被害の研究を禁止して、違反者は重罪に処すと宣言したため、占領下の7年間、被爆者は放置されたままにされました。
However, under occupation after the war, General MacArthur made hibakusyas a military secret and issued the official order not to talk and write about them. They also prohibited physicians and scholars to study hibakusyas and proclaimed that those who violated the order should be severely punished. Thus all hibakusyas were totally ignored for 7 following the war.
さらに、1949年に廣島と長崎に設立されたABCC(後の放射線影響協会)が、「内部被曝は放射線が微量で、人体には全く無害」と強力に宣伝したため、「だるさ」を訴える内部被曝者の慢性症状「ブラブラ病」は神経症状とされ、中には仮病とまで言われて、被爆者の苦しみをさらに広げました。
Moreover, the Atomic Bomb Casualties Commission (later known as the Radiation Effects Association) strongly disseminated the phrase,“Internal exposure is harmless to the human body because the radiation
level is so low.” So, hibakyusa suffering from so called A-bomb burabura disease (extreme and persistent chronicle sluggishness) were told neurosis or fake, which added more suffering to lives of the hibakusya.
私は原発労働者の中にも、ぶらぶら病の症状を呈した患者を診たことがあります。電力会社は今までたびたび放射能の放出を伴った原発事故の直後に「健康には影響がない」と発表してきました。医師でもない電力会社の責任者がなぜそのようなことが言えるのか。真面目に言っているとしたら茶番です。
I have also seen burabura disease patients among nuclear power plant workers. Electric companies have often announced that there was no damage to human health right after a nuclear accident. But how can a
person from an electricity company, who is not even a doctor, assume that there is no health damage immediately after the accident? To my eyes, these announcements are like lines from a self-produced stage
production.
今回の福島原発事故でも、労働者が三人が亡くなっていますが、電力会社は放射能との因果関係を否定しています。どのような根拠で否定できるのでしょうか。
After the Fukushima accident, three nuclear power plant workers have died and Tokyo Electric Company have denied any causality from radiation. How can they prove that there is no relationship with radiation?
実際私の元には、数百人の相談者が既に来ており、鼻血、下痢、発熱、甲状腺の腫れ、紫斑の出ている子どもも出ています。福島や東北地方はもちろん、東京を含む関東、遠くは山梨県や静岡県からの相談もあります。
In fact, hundreds of people consulted me after Fukushima accident, whose children are suffering nose bleeding, diarrhea, fever, swollen thyroid, purple spots not only from Fukushima and North Eastern Japan,
but also from Tokyo metropolitan area and as far as Yamanashi and Shizuoka.
子供さんに放射線被害の初期症状がでた福島や関東平野の母親は、これから、どう生きたらよいのか深刻に悩んでいます。放射線は自分の家族だけの安全を許しません。
What can mothers do when their children develop these symptoms? I am seriously worried myself as I don't know exactly what they can do. Nobody or no family can now be totally safe from radiation in Japan.
人類にとって唯一の生き延びる道は原爆、原発を全廃することだけです。ありがとうございました。
The only way for us all to survive is to abolish both nuclear weapons and nuclear power plants in the world. Thank you very much.
ビキニ水爆実験被爆者 元第五福竜丸乗組員 大石又七
Matashichi Oishi, former crew of the Lucky 5th Dragon, Hibakusya from Bikini nuclear test
福島原発大事故は今から五七年前に起きたビキニ事件の原点にさかのぼって考えなければ正しい答えは出てこないと思っています。誰がなぜ、危険な原発を地震大国である日本に導入したか、そこが一番重要なところだと思います。
I believe we cannot have a correct understanding of Fukushima nuclear accident unless we look back the Bikini Incident 57 years ago. The most important point is, who and why a dangerous nuclear power plant was introduced to Japan, a most earthquake prone country.
1954年、私は元第五福竜丸という漁船の乗組員で、アメリカが広島に投下した原爆の約一〇〇〇倍という巨大な水爆実験に遭遇した被爆者です。その爆発で起きた『死の灰』を日本に持ち帰ったことから太平洋や大気圏が強力な放射能で汚染されていることが分かり大事件に発展していった、これがビキニ事件です。
When I was a crew member of Lucky 5th Dragon fishermen’s boat in 1954, I encountered a US Pacific thermonuclear test, approximately 1000 times as powerful as the Hiroshima A-bomb. I became a Hibakusya. By the fallout brought back to Japan, people came to realize that the Pacific Ocean and the atmosphere was strongly contaminated with radiation, which became a big news, later called as Bikini Incident.
後に残された資料からいろいろなことが分かってきました。一九四六年から一九五八年にかけてアメリカ軍だけでも、このビキニとエニウエトク環礁を使って六七回の大気圏核実験を行ない、合わせて一〇〇メガトンの核爆発を繰り返しました。この一〇〇メガトンの爆発は、なんと広島型原爆を毎日一個ずつ一八年間落とし続けた量というから驚きです。
Various facts came to be revealed through archive materials. From 1946 to 1958, the US military alone conducted 67 atmospheric nuclear testing at Bikini and Eniwetok Atolls, which was 100 megaton nuclear explosion in total. Also, this 100 megaton explosion is equivalent to Hiroshima A-bomb dropped each single day for the duration of 18 years. Isn’t this amazing?
水爆は巨大な爆発威力だけではありません。爆発と同時に恐ろしい放射能を撒き散らします。それらの放射能は半減期が何十年、何万年というもので人間の体内に入り込み、染色体を傷つけながら体の内側から攻撃するという内部被曝を起こしていました。染色体を傷つければ死産や奇形児の原因を作りだし、子孫へと繋がっていきます。
Thermonuclear bomb did not only give out enormous explosive power, but also scattered deadly radioactive materials in the environment. The half lives of radioactive materials can range as long as dozens of years to even tens of thousands of years. These materials can be absorbed into various parts of human bodies, harming the chromosomes and body tissues internally-this is called internal exposure. This kind of damage can cause still birth, congenital defects, which could be transferred from generation to generation.
半減期の長い放射能が食物連鎖や風などに乗って地球上を漂い、誰のどこに取り付くかは現在の科学や医学では計り知ることは出来ません。これが見えない放射能の恐ろしいところです。貴方もすでに被爆者になっているかもしれません。
Even the modern science and medicine cannot detect where such long-lived radioactive material can travel in the winds and food chain, or who and which part of the body such materials can finally come down to. This is the horror of radiation. Maybe some of you might have become hibakusya already.
私は言いたいです、当時、核、放射能の恐ろしさをあれほど教え警告したのに日米政府は事件を握りつぶし隠しました。その結果どうなりましたか。核兵器も広島型原爆よりずっと威力を持つようになり、二万三〇〇〇発の核弾頭が実弾となって出来上がり、人類を脅かしています。
I want to say this. In spite of citizens’ voices of concern against nukes and radiation in those days, the governments of the US and Japan smothered the incident and hid the facts. What happened then? Nuclear weapons become much more powerful than Hiroshima A-bomb and more than 20000 nuclear warheads are now threatening the entire humanity.
この重要な意味を持つビキニ事件を賠償もせず、わずかな見舞金、責任も核実験も容認してその見返りに水面下で原発を要求したのです。この人たちにこそ重大な責任があるのではないでしょうか。
The US government did not take any responsibility or compensate for the victims of this very important Bikini incident and instead, paid small amount of consolation money only. Meanwhile, the Japanese government acknowledged the continuation of the nuclear testing and in return, demanded for nuclear power behind the scenes. Don’t you think these people who made efforts to introduce nuclear power to Japan highly responsible? I believe they are the responsible.
ビキニ事件は過去の終わった事件ではありません。あのときから始まった事件です。それなのに誰の口からもビキニ事件という言葉が出てきません。
Bikini Incident is not a past. Contrary to it, that incident was the very start of the entire story. However, nobody talks about Bikini Incident any more.
当時アメリカは自由諸国にウランを提供し、軍事ブロックを築こうとしてCIAの職員を読売という大きなメディアを目標に打診してきました。これを知った読売新聞社主の正力松太郎氏は、日本中が核実験反対で燃え盛っている矛先を変え、原子力の平和利用といって自分の持つメディアをフルに使って、原発導入の宣伝を大々的に行ないます。
In those days, the US tried to build a military block by providing uranium to western world and approached Japan through CIA targeting at a major media company Yomiuri Shimbun. The then Yomiuri president, Mr. Matsutaro Shoriki conducted an all-out promotion of peaceful use of nuclear power using his own media company to shift the raging anti-nuke sentiment.
政界では中曽根康弘代議士が青年将校などと言われながら危険を伴う原発をアメリカの意向に沿って先頭に立ち、ビキニ事件の三日後に二億三千五〇〇万円の原子力予算を国会で通過させます。 原発を日本に導入した経緯を知れば今起こっている大事故の責任、賠償の方向性も見えてくるはずです。ご静聴ありがとうございました。
In the political arena, so-called young-military-officer politician Yasuhiro Nakasone, who became a Prime Minister of Japan later days, took a lead to pass the nuclear power budget of 235 million yen at the Diet, only three days after the Bilini Incident, in line with the US government intention. If we realize the background of this history, we could see where the responsibility of the current nuclear catastrophe lies and how the compensation should be made in the future. Thank you very much.
梅田隆亮、元原発労働者
Ryuusuke Umeda, former nuclear power plant worker
私は1979年に島根原発と敦賀原発で働きました。炉心のすぐ近くで働き、被曝しました。
I worked for Shimane and Turuga nuclear power plants. I worked very close to the reactor core and got exposed to radiation.
きちんとした安全教育はなく、「被曝」という意識すらありませんでした。
In my case, there was no safety education, and workers were not even aware of the concept of “exposure to radiation” .
線量計は配布されましたが、ビービー音が鳴って仕事にならず、放射線の低い所にいる人にあずけて作業しました。現場監督は見て見ぬふりでした。島根原発では普通の作業着で、マスクもつけずに作業しました。
Though we received dosimeters, since the alarm went off so frequently and distracted our works, we left them to the workers in the lower radiation level areas, and our supervisor deliberately overlooked this. In Shimane, workers just wore regular work clothes and did not wear masks.
放射能の怖さは、時間がたってから現われます。私は鼻血と全身倦怠に悩まされました。「ぶらぶら病」と呼ばれ、働くのが困難になります。診断が難しいため、周囲の人から理解されず「怠け者」扱いされます。
The scariest thing about radiation is that its impact on human health takes a long time to appear, so at first it seems safe. In my case, I suffered from nose bleeding and general malaise (so called Burabura disease). Burabura Disease makes it very hard for people to work, but as it is difficult to diagnose, many people do not understand and regard such Burabura patients merely as lazy people.
私は2000年に心筋梗塞を発症し、働けなくなりました。私のように労災申請する作業員は少なく、病気になっても泣き寝入りがほとんどです。
In 2000, I also got myocardial infarction and was unable to work. There are very few who apply for workers’ compensation and they are forced to bear the condition.
かつては原発に対して「賛成」でも「反対」でもありませんでした。原発で働いて給料をもらったというためらいがあり、言いづらかったのです。
In the past, I was neither “for” or “against” nuclear power. I was hesitant to speak out seeing I received payment through working at nuclear plants.
しかし、これ以上被曝者を出さないために、「原発反対」という考えに変わりました。福島原発事故が起き、多くの作業員が被曝しています。その多くは下請け労働者です。心筋梗塞で亡くなった方もおられると伺っています。原発はすべて廃炉にすべきだと思います。
However, in order to prevent radiation exposure to more people, I became anti-nuclear. Then the Fukushima accident took place and many workers, especially sub contractors have been exposed. I heard there was one worker who died of myocardial infarction. I believe all the nuclear power plants should be shut down.
3つのことを提案します。
Now, I want to raise three proposals.
1 原発作業員の健康相談窓口をつくってほしい。これまで原発で働いて被曝した人は40万人以上と言われています。しかし、労災を申請した人はほんのわずかです。ですから、作業員の「いのちの電話」のような制度があったら良いと思います。
1 A health consultation service should be established. There have been more than 400,000 nuclear power plant workers in total in Japan. However, only very few people have applied for workers’ compensation. It would be great if there was a so-called "life-line" or help-line for nuclear workers.
2 安全教育や放射線管理が適切になされているか、できるかぎり第三者に見えるようにする。私の場合もそうですが、きちんとした安全教育をしていないのに、元請会社は適切におこなったと主張し、水掛け論になるのを防がねばなりません。
2 Working conditions such as safety education and radiation control should be made as visible as possible to the third party. Without adequate safety training, endless disputes will occur between workers and sub-contractors about whether safety education have been properly conducted or not - as was the case in my experience. We need to avoid such situations.
3 原発労災の対象疾患に、心筋梗塞を入れてほしい。原爆症では心筋梗塞が認定対象となっていますが、原発労災では対象になっていません。原爆も原発も本質的には同じなので、病気についても同じように認めるべきだと思います。また、内部被曝の影響を正しく評価することが大事だと思います。
3 Myocardial infarction should be included in the symptoms subject to the nuclear workers’ compensation. Myocardial infarction is included in the registered diseases of A-bomb victims, but not those of nuclear workers. The radiation health problems caused by the A-bomb and nuclear power plant are basically the same. It is also very important to evaluate the effects of internal exposure correctly.
最後に、私の労災申請について申し上げます。11月2日に再審査請求「棄却」の裁決書が送られてきました。私は敦賀原発の現地調査を再三求めていたのですが、敦賀原発の現地調査を何もおこなわないまま、裁決が出されました。このことに強く抗議します。
Lastly, let me report to you regarding my own application for workers’ compensation. On November 2, I received a rejection letter to my re-examination request from the Ministry of Health, Labor and Welfare. I
had repeatedly requested a site examination at Tsuruga nuclear reactor, but the decision was made without an inspection. I strongly protest this.
32年前に私が働いた敦賀原発1号機は、今回事故を起こした福島原発と同じタイプの原子炉です。当時から問題のある原子炉で、ボロボロの配管があちこちにありました。津波がなくても地震があれば、福島のような事故が起きてもおかしくありません。「なぜ敦賀原発の現地調査をしなかったのか」、きちんと説明してほしいです。ご静聴ありがとうございました。
Tsuruga nuclear reactor 1, where I used to work is the same type of reactor as those at Fukushima. It had many problems such as shabby pipes. Even without a tsunami, if there is any major earthquake, an accident like Fukushima could occur at any moment. Why didn’t they examine Tsuruga No. 1 reactor? I would like to have a proper explanation from the government. Thank you very much.
福島の母親のスピーチ
Speech by a Mother in Fukushima
子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人 佐藤幸子
Sachiko Sato, Representative, Fukushima Network for Saving Children from Radiation
私は、30年間自然に添った農業をしながら、子ども5人を育ててきました。チェルノブイリ事故後、石油や、食糧が輸入されなくなっても原発が止まっても、生きられるようにと、昔からの知恵や技を自分が受け継ぎ次の世代へと繋ぐ生き方をしてきました。その生活を、学びたいという人々が全国から集まり小さな共同体が出来ていました。
For the past 30 years, I have been practicing natural style of farming while rearing my 5 children. After Chernobyl accident, I changed my life style using old day practices and wisdom handed down from generation to generation so that we could survive without oil, nuclear power, and imported foods. People who wanted to learn such kind of living gathered around me from all over Japan, so we were living in a sort of small community.
今回の原発事故が、それらの全てを奪いました。大切にしてきた農地は、空から降り注いだ放射能のせいで、これまで無農薬で作ってきた安全な野菜を、今年は作ることが出来なくなりました。農民としてこれ程悲しいことはありません。
Then, the Fukushima accident took away everything from us. This year, we cannot grow safe organic vegetables from our agricultural land which was taken great care of without any chemical. As a farmer, there is nothing that can make me more sad.
3月11日を境に、全ての福島県民の生活は一変してしまいました。地震、津波、原発事故三重苦のなか、それでも生きていかなければならない苦しさ。
After March 11, lives of all the people in Fukushima was changed. We had to manage to survive in the midst of the triple disasters-earthquake, Tsunami, and nuclear accident.
とりわけ、原発による被害は目に見えないだけに、それを受け入れることができない苦しさがあります。去年と何も変わっていない美しい風景の中に確実に存在する放射能は、そこに住むことができないと判断した人と、そこに住み続けようと判断した人の間に、大きな溝を作ってしまいました。
Particularly, we suffered from nuclear disaster. Since the radiation is invisible, it is very difficult for us to accept the fact. The radiation that exists for sure in the beautiful scenery that has not changed a bit from last year put a tremendous gap between people who decided not to continue living that area and people who decided to continue living that area.
本来なら、同じ被害者であるはずの家族が、地域の人々が、思いを共有できないという悲しい現象、心がバラバラになることによって引き起こされた精神的被害、これが「直ちに出た健康被害」です。
The families and neighbors who are supposed to share their sufferings cannot share their feelings. Fukushima people’s mental damage caused by this disintegration of people’s minds can be called as “immediate health effects.” (After the accident, the government of Japan repeatedly said, “There will be no immediate health damage.”)
そして、今後ジワジワと出てくる低線量被曝による被害は、確率が低いからと何の手だてもしない。それどころか、これまで、100ミリシーベルト以下のデータが十分にないと言い、そのデータを集めるため福島県民200万人をモルモットにしようとしているのです。
The government does not take any action for the upcoming health damage caused by low level radiation saying that the probability of health damage is low enough. On the contrary, the government is trying to use 2 million Fukushima people as guinea pigs to collect data, saying that there is not enough data for radiation exposure below 100 milisieverts.
見えないはずの放射能で汚染された福島が、私には戦場に見えます。それはまさに、愚かにも人間が自然を征服出来るかのごとく振る舞ってきた人類と、自然を大切にしたいと考えている人類との戦いの場です。自然豊かな福島「うつくしま福島」だからこそ、見た目には何も変わらない、「美しい戦場」となりました。
To my eyes, the scenery of radiation contaminated Fukushima is just like a battle field, even though I cannot see the radiation itself. It is a battlefield between people who foolishly behaved as if they could conquer the nature and people who have cherished the nature. Since Fukushima is beautiful in nature, it does not look different at all. In sight, it is a “beautiful battle field.”
放射能と、国家権力で子どもの未来を奪ってしまう戦場です。戦場に子どもは居てはいけないのです。戦場の炎の中にいる子どもたちを置き去りにしてはいけないのです。
But it is a battlefield to take away the future of children by the state power. There should not be any children in the battlefield. We should not leave any child in a battlefield with fire.
これまでの、経済優先の考えでは、子どもたちを救えないのです。子どもたちを救うあらゆる手だてを今すぐ行わなければならないと思います。
We cannot save our children with the economy first ideology. We immediately need to take every measure to rescue children now.
原発事故の恐ろしさは日本中、世界中が感じたはずです。それでも尚、原発を止めないばかりか、原発を輸出すると言うこの国は、一体何を考えているのでしょうか。
People in Japan and in the world should have felt the horror of nuclear accident. What kind of nerve does this country have not only continuing nuclear power generation domestically but also trying to export more nuclear power to overseas?
今後、何世代先にも及ぶ影響が出ると言うことをどう考えているのでしょうか。8ヶ月も炎の中に放って置いた政府に期待はできません。
I wonder what the government is thinking in regard to the health effects that can continue for generations to come. In any case, we cannot expect much from the government who left children in the fires of battlefields as long as 8 months.
子どもの命を守るのは、政府でないことがはっきりしました。このままでは、「未来の子どもたちの命より、目先の経済のほうが大切だと21世紀の大人たちは判断しました」と、将来にわたり人類が滅びるまで、伝え続けて行かなければならないことになるのです。
Now we know that it is not our government who can protect our children. With this trend continuing, we the adults in the 21st century will have to be told that we made the judgment with our priority on the short-sighted economy rather than childrens’ lives in the future. We will be told like this until human race would eventually be extinguished.
子どもの命を守れるのは、国民です。何が正しくてどうすることが命を守ることになるのか、心の目を見開き一人一人が自分で判断して行動する必要があります。
It is people who can save children’s lives. Each single person needs to open his or her eyes of mind and make a judgment to see what is correct and what should be done to save lives.
「子どもの命を守る」たったこの一つの願いを叶えるために、福島の親たちは立ち上がりました。全国の人々が福島の子どもたちを守るためにつながりました。あらゆる人々がつながり活動を進めなければならないですし、生き方をも変えなければならないほどの重要な決断をしなければならない時がきたのです。
Mothers and fathers in Fukushima stood up to make a single wish come true. That is to save lives of children. People from all over the nation got connected to protect lives of children in Fukushima. Now the time has come for everybody to get connected and make actions and to alter their life styles, the moment for all of us to make a very important decision.
もし、これで原発が止まらなかったら、人類は滅亡への道を進むことになるでしょう。 福島から発信された原発事故の恐ろしさが、世界中の人々に伝わり、全ての原発を止めることができるまで、活動を続けなければなりません。福島の子どもたちのような悲しみを、もう二度と起こしてはいけません。ご静聴ありがとうございました。
If the nuclear power does not stop even after this Fukushima accident, humankind would surely tread the path to destruction. The horror of nuclear accident coming from Fukushima should be disseminated to the people all over the world. We need to continue our actions until all the nuclear power plants in the world are stopped. We should never cause any more sorrow Fukushima children had to any other children on our planet. Thank you very much.
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